映画『ナポレオン』

リドリー・スコット監督『ナポレオン』鑑賞。
トゥーロン攻防戦
エジプト遠征
アウステルリッツの三帝会戦
ボロジノの戦い
ワーテルローの戦い
が採り上げられ、英雄というより大量虐殺者として描かれている(最後のテロップに300万人が犠牲になったと)。
アウステルリッツの戦いは、終局のザッチャン湖への砲撃のみに焦点が当てられていたが、この戦いの肝はプラッツェン高地を撒き餌にしたことにある。そこを描いていないことが不満。
ワーテルローの戦いは、騎兵には方陣との戦術の常識、またナポレオンの失策もしっかり描かれていた。
天候回復を待って、結果として英蘭連合軍とプロイセン軍の各個撃破のタイミングを失したこと。
一度失敗した攻撃に兵力の逐次投入をしてはならないこと。
百日天下のナポレオンは衰えしか感じさせない。
タレイラン、フーシェは登場したが、ナポレオン麾下の将軍たちがあまり登場していなかったのも残念(ネイ元帥らしき人物はいたが)。
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